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ドラマ新銀河『この指とまれ!!』(パート1) [テレビの棚]

「ビデオに録画しておかなかったことを悔やんでいる作品」について語りたいです。
其の壱がこちら→NHKの「ドラマ新銀河」という帯で放送された作品で、
『この指とまれ!!』と『この指とまれ2』です。主演は藤山直美。
パート1が1995年、パート2が1997年に放送されました。
この番組で、私は藤山直美さんの面白さを知り、好きになってしまいました。
そして、彼女のエッセイ『わたし、ヘンでしょ?』も買ってしまいました。
脚本は井上由美子。


簡単に説明すると、
●パート1は、廃校が決定した小学校を舞台に、非常勤で入ってきた藤山直美扮する
「大熊すみれ」と5・6年生合同クラスの生徒たちの交流を描いた作品。
●パート2は、大学病院に勤めていた医者の、藤山直美扮する
「大熊すみれ」が実家の医院を継ぐことになり、そこに集う人々と、
『ふたりっこ』で有名になった三倉姉妹扮する双子やその父親が絡んでいく作品。
こういったことになります。

注目していただきたいのは、トレンディドラマでもなく、
たぶん、大々的に宣伝されていたわけでもなく、
夜の微妙な時間帯の放映で、1話20分くらいのドラマであるのに、(たぶん1作目が)
Amazonによる解説によると、最高視聴率27.5パーセントだった!という事実。
当時はそんなことは知らなかったけど、ただ面白くて毎回欠かさず見たい!と思った作品でした。

実は、本編終了後にNHKがよくやる『総集編』という奴は、前後編1本ずつ、
各シリーズともビデオになって竹書房から発売されています(つまり全部で4本)。
在庫があれば、まだ通販などでは買うことが出来るのではないでしょうか。
また、一部レンタル店でも扱っているところがあると思います。
私はどうしても見たくなった時に、何回か借りて観ました。
ただ、私はもう一度、全話をちゃんと見たいのだー!
最近では「NHKアーカイブス」という施設で、
過去NHKで放送された番組を-施設内でのみ-鑑賞することができるらしいのですが、
結局いつでも都合のよい時に見ることが出来ないのであまり意味がないのです。
なので、私は、全話DVD化を強く希望しています。

さて、パート1とパート2では設定が全く違い、当然お話も違います。
ただ、主人公の名前は「大熊すみれ」で、藤山直美が演じているのは共通しています。
そして、1と2で役所が違えども、出演している役者さんがいます。
例えば、岸辺一徳とか國村準とか。
とにかく、面白いのだ、ということをお伝えしたいのですが、
今回、私がより強くおすすめしたいのは、パート1であります!
以下若干のネタバレで熱く語ります、あしからず。
パート1について。
大熊すみれの家は「かんとだき(……と聞こえる。ドラマのセットの提灯に「関東煮」とある)」という、
出汁が命のいわゆるおでんやさん。
そこで父母、父方の祖父と生活をしています。
で、廃校が決まった自分の母校でもある小学校に
急遽最後の3学期を非常勤としてつとめることになります。
その学期の間に起きる様々な日常の事件を通して、
生徒達との交流やすみれの恋愛をおもしろおかしく、時には涙も交えて描いていきます。

まず、脇をかためる役者さんがよいです。
すみれの父に今はなき桂枝雀。父とすみれのやりとりはとても楽しい。
大切な授業参観日に、遅刻しそうになり、慌ててるすみれに関東煮のネタを口に放り込む父。
そして、すみれが、「さすが、げそ熊(店の名前)日本一!」みたいなことを言いつつ、
出て行くのですが、その時自転車を借りるのに一言(正確な台詞ではありませんが)
「自転車借りるで、たこ。」、
父返して「はよいけ、たこの娘。」→ビデオをみるとここで必ず笑ってしまいます。
自分の父をたこと言い、それに父も合わせて返す、素敵です。
他にもすみれと恋愛模様を繰り広げることになる大学の後輩役に別所哲也と
受け持ちの5・6年合同クラスの生徒、6年生板東さんのお父さん役に岸辺一徳。
彼は、お料理が得意で、お家(経営しているラブホテルに住んでいる)に行くと
何かしら手作りのケーキでおもてなしをしてくれます。
その他、今は有名になった、『新選組!』の源さん役の小林隆や宮地雅子など、
東京サンシャインボーイズのメンバーも出ていたりします。
そして、加えて大きいのは、個性的な子役達の演技力。
あれから、10年経っているので、もうみんな立派な大人になっているのだ、
と思うと変な感じがしますが、みんなすっかり大熊学級の生徒に
なりきれている様にみえるのが、とてもよいのです。
さてさて、お話の続き。
子供達がやんちゃなため、真面目だった前の担任は手に負えず匙を投げ、
前学期に「先生はあなた達なんか嫌いです」みたいな捨てぜりふと共に
学校を去ってしまった為に、急遽すみれが呼ばれたということになります。
すみれは、生徒にそんなこと言ったなんて、と思い、
「だったら私が好きになってやる!」と一念発起、
生徒とのコミュニケーションを開始します。

ただ、全て順風満帆ではないわけで、いろんな家庭に育っているいろんな子供、
それぞれが主役の回があり、ドタバタがあって、飽きません。

この熱い思いを上手い文章に乗せられればよいのですが、
なにぶんつたないので、これ以上何をどう伝えてよいのやらわからなくなってきました。
とにかく、レンタルビデオでもあったら、一見をおすすめします。

蛇足ですが、実は「たのみこむ」にDVD化を提案していますが、
まだたぶんだれも賛同してくれていない……。
賛同者が現れてくれるとよいな、と思います。でも、例え賛同者が増えても、
「復刊ドットコム」のように実現する可能性ができるわけではないらしいのですが(T_T)。

2008年、その後の追記。
やっぱり、この後、レンタル落ちでしたが、ビデオを買いました。
まだ新品セットも流通しているようですが、高い。20000円位する。
お金持ちだったら、迷わず新品を買うのですが、辛いので、あきらめました。
セットだと、ブックレットがついているらしいので、それが気になります。
未だDVD化される気配はありません。


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