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『鈴木先生』1巻 [漫画の棚]

鈴木先生 1 (1)

鈴木先生 1 (1)

  • 作者: 武富 健治
  • 出版社/メーカー: 双葉社
  • 発売日: 2006/08/11
  • メディア: コミック


いやぁ~、久しぶりに、あ~これは、ちゃんと印税を作者に届けなければ、
と思った作品です。定価で買う価値が十分にある、と思いました。
扱っている問題は非常にデリケートで、重いと感じることもあり。
しかしながらきっと誰もが学生生活の中で、
感じたことがある何かが、描かれているように思います。

●しつけよく育って普段は問題など起こさない男子生徒が、
何故、給食時間中に騒ぎ出したのか?--『げりみそ』
●給食の不人気メニューをなくす、なくさない、この問題に隠された、
重要な意味は--『酢豚』
●中学生と小学生の交際について、そして性問題について、
何がよくて何がいけないのか?その答をどう出したのか。--『教育的指導』

先生も人間であるから、先生個人の生活があるし、
個人としての葛藤、苦悩、人間臭さがあるはず。
それを中学生くらいになると、何処かで感じるもので、
それは、親が周りの大人達が、決して完璧ではない、
子供達にとって、必ず正しい、とは限らないと認識していくことであり、
それをふと思いだしてしまう、そんな作品です。

そして、大人側から言えば、子供として扱われる年齢にいる人達は、
思っているよりも色々と考え、大人達を見、個人個人の意見を持っているということ。
ただ自分以外の「人」に「伝える」ということがうまくいかないだけの事がある、
そんなことを自分の子供時代を思い起こしつつ、考えました。

鈴木先生は中学校の先生。
本当に「話」をしようとしてくれる、
「話」を聞こう、理解しようとしてくれる、
というか「できる」、そんな先生(決してスーパー人間ではないのがポイント)
は、なかなかいないのでは。
そして、そんな「人」もなかなかいないのかなぁと思います。
作者の方には、今後も是非頑張って続きを描き続けていただきたいです。


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